J1神戸は敗戦 MFイニエスタ決定力不足に「もどかしさ感じる」
「明治安田生命J1、神戸1-2仙台」(8日、ノエビアスタジアム神戸)
神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(36)が決定力不足を嘆いた。仙台の9本を大きく上回る22本のシュートを放ちながら、ゴールネットを揺らしたのは途中出場したFW藤本の1本のみ。フル出場で好機を演出し続けたイニエスタは試合後、「G大阪戦もそうだったが、チャンスワンを生かし切れなかった。チャンスを作れている中、最後をモノにできないもどかしさを感じる」と率直な胸の内を明かした。
前半22分にDFダンクレーの不運なオウンゴールで先制を許したが、その後の展開は運では片付けられなかった。後半は相手を敵陣に押し込み続けたが迎えた決定機にシュートは次々と枠を外れ、フィンク監督は「サッカーは簡単に言うと、チャンスをモノにしたチームが勝利する。今日はたくさんのチャンスを作ったが決定力を欠いた」と深いため息をついた。
一方で、イニエスタも指揮官も決定機を数多く生み出せている現実を前向きにとらえた。イニエスタは「チャンスを全く作れずに負ければ心配になるが、確実に作れている。チームにはチャンスをモノにするクオリティーを持った選手がいる。時にはゴールが決まらない流れというものは起きる。チームとしてハードワークを続けて、流れが変わることを願っている」と語り、次節鹿島戦(16日、カシマ)へ気持ちを切り替えた。