カズ、4631日ぶりJ1公式戦スタメン!最年長11歳も更新「機会をもらえて幸せ」

 「ルヴァン杯・1次リーグ、鳥栖0-1横浜FC」(5日、駅前不動産スタジアム)

 横浜FCの元日本代表FW三浦知良(53)が鳥栖戦で先発出場し、今季初めて公式戦のピッチに立った。53歳5カ月10日での出場は土屋征夫(甲府)の42歳10カ月0日を超え、同大会の最年長記録を更新。三浦のJ1公式戦先発、出場はともに2007年12月1日の浦和戦以来4631日ぶり。プロ35年目のベテランは後半18分までプレーし、最年長得点更新に迫るヘディングシュートも放った。チームは後半ロスタイムにMF瀬沼優司が得点を決め、1-0で公式戦6試合ぶり勝利を挙げた。

 スタメン発表で三浦の名前がコールされると、敵地でもスタジアムから大きな拍手が送られた。

 「(リーグ戦)4連敗中で、勝っていい方向に向くようにしたかった。自分にはその責任があると思った」

 キャプテンマークを巻いた横浜FCの背番号11がついに今季初先発、初出場で4631日ぶりにJ1のチームがしのぎを削る公式戦の舞台に立った。その瞬間、最年長出場記録を大幅に更新した。

 前半30分、土屋が42歳9カ月でマークした最年長得点にも迫った。「来るんじゃないかと思って飛び込んだ」と長年のFWとしての嗅覚がさえた。FW斎藤の低い右クロスに体勢を崩しながらヘッド。惜しくもGK守田にセーブされたが、ボールを呼び続け、前線で体を張る“カズらしさ”全開のプレーを見せた。

 公式戦出場は昨年11月24日のJ2最終節・愛媛戦以来。先発は同8月14日の天皇杯・横浜M戦以来、約1年ぶり。下平監督は「本当にいいパフォーマンス。53歳でこの炎天下を走り続けるのは尊敬に値する」と、63分間をプレーした大ベテランをたたえた。

 今季は、コロナ禍により多くのレギュレーションが変わったシーズン。カズにとっても初めての経験となるが「新型コロナでまだ大変な中、サッカーをする機会をもらえて本当に幸せ」とプロ35年目を迎えても謙虚さは変わらない。

 チームは終了間際、瀬沼の1点で勝ちきった。「チームに戦う姿勢を見せたかった」という“キング”の存在が、暗い雰囲気のチームに喝を入れた。

 カズは「これからは、もう少し賢く戦っていきたい」とまだまだ先を見据える。次は中山雅史の持つ最年長出場(45歳2カ月1日)、ジーコの持つ最年長得点(41歳3カ月12日)のJ1記録更新へ、“レジェンド”の挑戦は終わらない。

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