「明治安田生命Ｊ１、鹿島４－２横浜Ｍ」（１８日、カシマサッカースタジアム）

　サッカー界での“名言”の一つに、こんな言葉がある。「ゴールはケチャップみたいなもの」。ゴールできない時はできないが、できる時は瓶からドバっと出るように量産するという意味だ。

　ここまで公式戦６戦全敗で、得点はオウンゴールの１点のみだった鹿島。４発大勝で、まさにこの言葉をチームで体現した。立役者は東京五輪世代のストライカーＦＷ上田だ。前半４分のゴールを含めて、２得点。今季初先発だったが「チャンスを生かせた」と笑顔。視察した日本代表・森保監督の前で存在感を放った。

　コロナの影響で、スタジアムのサポーターは歓声を送れない。それでも「リスクを背負っても見に来てくれることに感動した。勝利を届けたいと思った」という。２１歳の若武者が初白星に“ケチャップ”を添え、サポーターに振る舞った。