G大阪・宮本監督「日常が戻ってきた」 J1関西3クラブが約2か月ぶりに練習再開

 新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言が21日に解除された兵庫県と大阪府に本拠地を置くJ1神戸、G大阪、C大阪が25日、約2カ月ぶりに一斉に練習を再開した。いずれも非公開で、「3密」回避のため選手、スタッフを複数のグループに分け、時間帯をずらして実施された。G大阪の宮本恒靖監督(43)は「日常が戻ってきた」と喜びをかみしめた。

 関西の地にサッカーが帰ってきた。近畿3府県の緊急事態宣言解除を受け、24日にはJ2京都が活動再開。この日はJ1の3クラブが練習を再開し、関西に本拠地を置く全Jクラブが動き出した。

 新緑の芝を踏みしめたG大阪の宮本監督は「完璧ではないが、久しぶりに我々の日常が戻ってきた」と喜びをかみしめ、神戸のフィンク監督も「みんなと再会できてうれしい」と声を弾ませた。選手の声も喜びにあふれた。C大阪のMF清武は「みんなと直接顔を見て話せて安心した」と語り、FW都倉は「やはり僕らの居場所はここだなと再確認できた」と実感を込めた。

 約2カ月ぶりに再開された練習では新型コロナウイルス感染症の拡大防止策が徹底された。いずれも非公開とされ、「3密」を避けるため選手、スタッフを複数のグループに分け、時間帯をずらして行われた。神戸とG大阪はクラブハウスの使用も禁止された。

 リーグ戦の再開日は29日にも決定される。6月下旬から7月上旬と見られる再開に向け、C大阪のロティーナ監督は「問題なく準備できる」とし、フィンク監督も「コンディションを整える期間としては十分」と自信を示した。その一方で宮本監督は「少しケガのリスクがある」。清武も「正直、十分では全然ない」と語るなど不安の声も聞かれた。

 待望の再開に向けて、今後も選手のコンディションに細心の注意を払う必要がある。サッカーのある日常へ、少しずつ歩みを進めていく。

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