全治4週間だった神戸FWビジャ「決勝に来るまでが戦いだった」マドリードに自宅新築

 天皇杯を掲げるビジャ(撮影・堀内翔)
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 「天皇杯・決勝、神戸2-0鹿島」(1日、国立競技場)

 阪神・淡路大震災から25年という節目を前に、神戸がクラブ創設25年目で初タイトルを獲得した。

 今季限りで現役を引退する元スペイン代表FWダビド・ビジャ(38)が日本で有終を飾った。後半47分、FWポドルスキに代わって投入されると、神戸サポーターが陣取るゴール裏から大歓声が上がった。約2分間のプレーでボールに触る機会は1、2度しかなかったが「最後にピッチに立って、優勝することができた。非常に満足している」と笑みを浮かべた。

 12月7日のリーグ最終節・磐田戦で「全治4週間のケガを負った」。決勝まで約3週間のほとんどを別メニュー調整で費やし、同21日の準決勝・清水戦もベンチ外となった。「この決勝に来るまでが僕の戦いだった」と、苦難の道を明かした。

 今後は新築したスペイン・マドリード市内の自宅に住みながら、米MLS2部に相当するユナイテッドサッカーリーグ(USL)に21年から参入することが決まった、クイーンズボロFCの共同オーナーも務める。「ベースはマドリードで、出張という形で世界中のプロジェクトにかかわっていくことになる」と展望を語った。

 「クリスマスの時間は天皇杯のために使ったので、これからは家族のためにたくさん時間を使いたい」と家族を最優先することを約束した。12月の引退セレモニーでは、末っ子で長男のルカ君が「今度は僕にサッカーを教える番だよ。スペイン代表の7番になりたいんだ」とメッセージを送っていた。

 また、妻パトリシアさんは12キロにも及ぶランニングを日課にしているという。「努力しながら、彼女のペースに合わせながら頑張りたい。新しいスポーツとしてランニングに向き合うことは、引退後の一つの楽しみになると思う」。家族思いのストライカーは家族と過ごす時間を思い、柔和な笑みを浮かべた。

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