南野 カズ超え4戦連発へ W杯予選初戦から3戦連続で並ぶ「チーム勝つのが最優先」
7大会連続のW杯出場を目指すサッカー日本代表は12日、キルギス戦に向けて、ビシケク市内で練習を行った。2日目は宿舎でのコンディション調整となったMF橋本拳人(26)=FC東京=をのぞく22人が参加した。現在、W杯予選初戦から3戦連続で得点中のMF南野拓実(24)=ザルツブルク=は、キルギス戦で元代表FW三浦知良(52)=横浜FC=を超える歴代単独トップの4戦連続を目指す。
伝説を超える時が来た。W杯予選4戦連発の期待がかかるMF南野は、どこまでも自然体だった。「そこに対するこだわりはなく、チームが勝つのが最優先。誰が決めても勝てばいい」と強調。その上で「もちろんそこ(得点)で貢献したい気持ちはあります」と気概を見せた。
力みない所作は、好調さからくるものだ。Aマッチでは9月の親善試合・パラグアイ戦から歴代4位タイの4戦連続得点中。W杯予選でもカズと並び初戦から3戦連続でゴールをたたき込んでいる。
クラブでも欧州CLで得点を決めるなど、最高峰の舞台で戦う。「タフなスケジュール」と語る一方で「個人的にはケガがない。好調を維持というか、良いコンディションを維持できている。続けていきたい」と話す。
4戦連続で奪った得点は全てワンタッチ。「(ペナルティー)ボックス内のポジション取りとか、そのこだわりは欧州で自分が成長していけてる部分」。欧州で生き残るため、さらに高みへ行くために磨き続けてきた。「走ってる回数、量。単純な動きの質と仲間とのコミュニケーション。それがないとゴールはできない」。積み重ねが形に表れている。
「チームの勝利のために、いつも通りプレーできれば」。欲しいのは記録に残る一撃ではなく、勝利へ導くゴールだ。