植田「チャンスを生かしたい」 冨安負傷&麻也別メニューで巡ってきた“代役”に意欲
「W杯アジア2次予選、タジキスタン-日本」(15日、ドゥシャンベ)
W杯カタール大会のアジア2次予選・タジキスタン戦に臨むサッカー日本代表は13日、冒頭15分間をのぞく非公開練習で調整した。タジキスタン戦では負傷離脱したDF冨安健洋(20)=ボローニャ=に代わり出場が濃厚なDF植田直通(24)=セルクル・ブリュージュ=は「チャンスをもらえればしっかりと生かしたい」と意気込んだ。
成長した姿を見せる時が来た。タジキスタン入り最初の練習となった12日、ゲーム形式の練習などで汗を流した植田の目がギラリと光った。「ここでチャンスをもらえればしっかり生かしていきたいと思います」
10日のモンゴル戦、終了間際にDF冨安が左太腿を痛めてそのままチームから離脱。追加招集されたのは右サイドバックが本職のDF室屋だった。さらに12日の練習では大黒柱のDF吉田がDF長友と共にコンディションの関係で室内調整。センターバックの構成に不安を抱えているのが現状だ。それだけに、タジキスタン戦で植田が抜てきされる可能性は高い。
弱点の強化に心血を注いできた。植田は空中戦や対人での“デュエル”で無類の強さを発揮する一方、森保監督が守備陣に求めるビルドアップ時の球さばきや前方へのフィードは苦手だった。だが「ベルギーだけではなく、この代表で僕はかなりのものを得て帰っていると思う」。レベルアップのため、代表活動のたびにスタッフを質問攻め。「本当、この代表期間で自分が成長できている実感がかなりある」と語る。
今夏には南米選手権で全3戦にフル出場。経験と共に、さらなる成長のきっかけも得た。「100%の準備をして試合に挑むだけ」と言葉に力を込めた。