【福西崇史 熱血EYE】DF植田は勝負どころの判断試され良い経験に

 前半、VAR判定でイエローカードを受ける植田(左から3人目)。PKで同点とされる=ポルトアレグレ(共同)
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 「南米選手権・1次リーグ、日本2-2ウルグアイ」(20日、ポルトアレグレ)

 日本は1次リーグ第2戦でウルグアイに、2-2で引き分けた。前半25分、右サイドでパスを受けたMF三好康児(22)=横浜M=が右足で先制弾。その後、ビデオ・アシスタントレフェリー(VAR)によって与えたPKを相手FWルイス・スアレス(32)=バルセロナ=に決められて同点とされたが、後半14分に再び三好が加点。同21分に追いつかれてドローとなったが、強豪相手に2度のリードを奪う健闘を見せた。

  ◇  ◇

 いいゲームだったと思う。日本は仕掛けてシュートで終わるシーンも何度もあった。三好と中島、岡崎に縦パスが入ることが多く、そこに相手が食いついてできたスペースをうまく使えた。前の4人はボールを持てるので、さらに展開しシュートまで持っていけた。

 失点は、特にこのクラスは本当にセットプレーの精度が高い。当然日本も警戒しているが、2点目のCKは相手にそれを上回る強さと正確さがあった。

 植田がPKを取られた場面は、VARによるものとしか言いようがない。映像で確認し、少しでも足の裏が見えていればファウルと判定される可能性がある。VARはそういうものだと理解して、足を出すしかない。

 本気のウルグアイとこれだけの試合ができ、特に植田は本当に勉強になったと思う。PKを取られたプレーもそうだし、例えば終了間際にもスアレスと激しく競りにいってターンされ、決定的なシュートを打たれたシーンがあった。チャレンジはしないといけないが、あそこが勝負すべき場面なのか。その判断が必要で、それはこのレベルと対戦しないと経験できない。

 いずれにせよこの引き分けは必ず今後につながるし、次の試合に1次リーグ突破の可能性を残した。全力でエクアドル戦へ向かってほしい。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)

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