鹿島 逆転星!名古屋止めた レオシルバ圧巻V弾!40メートル突破 5人振り切った

 「明治安田生命J1、鹿島2-1名古屋」(5日、カシマサッカースタジアム)

 鹿島は首位の名古屋に2-1で逆転勝利を収めた。MFレオシルバ(33)が1-1の後半36分に決勝ゴールを決めた。C大阪はFW柿谷曜一朗(29)の今季初ゴールで先制も、川崎に後半開始早々に追い付かれ、1-1で引き分けた。横浜Mは3-0で浦和を下した。

 圧巻の独力打破で、鹿島を今季初の逆転勝利に導いた。1-1の後半36分、MFレオシルバが敵陣のハーフライン付近でボールを受けると、そこからは“一人旅”だった。

 爆発的なスピードではないものの、細かなステップ、ボールタッチ、巧みな体さばきで相手ゴールに迫る。約40メートル、合計5人の相手選手を振り切り、最後は左足で決勝弾を沈めた。終了直後のヒーローインタビューでは「正直、あまり覚えていない」と振り返るほど、深い集中状態でのプレー。映像を見返した後の感想は「今までのキャリアで、一番きれいな得点だったかもしれない。信じられない気持ち」と語った。

 決めなければならない理由があった。この日は、長男ヴィートルくんの11回目の誕生日。今はブラジルに戻っている愛息からは、誕生日当日となった名古屋戦での“祝砲”を求められていたという。「男として、父親として息子との約束を果たせて良かった」。来日7年目のブラジリアンが、誇らしい父親の顔になっていた。

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