ベトナム戦の起用は?GK東口順昭、腰痛から“ほぼ100%”復調アピール

 「アジア杯・準々決勝、日本-ベトナム」(24日、ドバイ)

 2大会ぶり5度目の優勝を目指す日本代表は、サウジアラビア戦から中2日とタイトな日程でベトナム戦を迎える。腰痛のため、登録メンバーの中で唯一出場がないGK東口順昭(G大阪)は22日の練習では、フルメニューを消化するなど、順調に回復。ベトナム戦での起用はあるか。

 優勝した2011年大会以来の4強入りをかけ、次なる相手はベトナム。イラン、イラクに次いで1次リーグのD組を3位で突破すると、決勝トーナメント1回戦では、オーストラリアを退けてB組の首位突破を決めたヨルダンを破った。ベトナムが中3日で準々決勝を迎えるのに対し、日本は中2日。森保監督は今大会を総力戦で戦うことをうたい、試合前に「全選手をつかいたいという気持ちで臨む」と話した1次リーグの第3戦・ウズベキスタン戦では先発10人を入れ替え、勝利をつかんでいる。

 そんな中、東口は第2戦のオマーン戦の前に腰痛を発症。別メニュー調整が続いていたがベトナム戦を前に、完全合流を果たし「100%に近い状態?そうですね。そう思って合流しているので」と回復ぶりをアピール。そして「(負傷で)迷惑をかけているので、しっかりともう1度、プレーでチームに貢献できるようにやっていきたい」と巻き返しに向けて意気込んだ。

 今大会の日本は、GKシュミット・ダニエル(仙台)が先発したウズベキスタン戦以外では、GK権田修一(鳥栖)がゴールマウスを守っている。若くして代表入りを果たしている権田だが、代表の国際大会では、2012年のロンドン五輪以来、海外組を含めたA代表としては今回のアジア杯が初めてのプレーの場となっている。初戦のトルクメニスタン戦ではミドルシュートへの対応ミスから失点を許した権田だったが、徐々にパフォーマンスは向上。相手にボールを支配されながらも完封したサウジ戦後には「みんなが身体を張ってはじいてくれていた。ここから先、(決定機で)1本2本、絶対に止めないと勝てない試合がくる」と語り、気持ちを引き締めている。

 森保監督は、A代表就任後の親善試合で今大会で招集した3人のGKそれぞれに出場機会を与え、競わせている。ウズベキスタン戦でシュミットをピッチに送り出したのも、チームだけではなく個々の成長も見据える指揮官らしさが垣間見える決断でもあった。ただ、一つのミスが失点に直結するポジションの特性上、大会期間中のGK交代はDFラインとの連係面も含めて相応のリスクが伴う。どちらも中3日の準備期間があり、試合全体の強度も高まる準決勝、決勝を見据えれば、中2日で迎えるベトナム戦が今大会で東口を“アジア杯デビュー”させるラストチャンスにも映る。指揮官の判断に、注目が集まる。

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