塩谷、オレもやれるん弾 恩師森保監督の期待に応えた!「忘れられない1日に」

 「アジア杯・1次リーグ、日本2-1ウズベキスタン」(17日、アルアイン)

 2大会ぶり5度目のアジア杯優勝を目指すサッカー日本代表は、17日のウズベキスタン戦を2-1で勝利して1次リーグF組を1位で突破した。オマーン戦から先発10人を入れ替えて臨み、前半40分に先制されたが、前半43分にFW武藤嘉紀(26)=ニューカッスル、後半13分はDF塩谷司(30)=アルアイン=が得点して逆転勝利を収めた。

 忘れられない代表初ゴールとなった。1-1で迎えた後半13分、目の覚めるような鮮烈ミドルを決めたMF塩谷は、歓喜の輪の中心にいた。「いやあ、もう、頭真っ白になりました」。スタンドには、スタジアムから徒歩圏内の自宅から駆けつけた最愛の家族、そして地元のファンの姿。「自分にとって忘れられない1日になりました」と破顔した。

 17年夏にUAEのアルアインへ移籍。気候や生活面など日本との環境の違いは大きいが「大変なことはたくさんありましたけど、それもすべて自分の力になっている」とタフな状況での成長に手応えを感じている。日本人としては先駆者が少ない舞台だが「どうせ行くなら日本人いいじゃないかと思ってもらえるようなプレーを」と真摯(しんし)な姿勢で取り組み、今では地元でも愛される存在となっている。

 2つの悔しさを晴らす一撃にもなった。1つは、準々決勝で散った4年前のアジア杯。塩谷はメンバー入りを果たすも、出場はゼロ。今回も追加招集という形で参戦し、サブ組としてターンオーバーの一戦で初めての出番に「自分たちもやれるんだと示さないといけない試合。かける思いは相当強かった」。広島時代の恩師でもある森保監督の期待に応え、得意のミドルで決勝点をぶちこんだ。

 中東所属では初のA代表戦士。「日本代表という強いチームでまだまだプレーしたい。そういう欲が出てきました」。達成感と共に、新たな向上心が沸き立っている。

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