天皇杯 山形がJ1から3連勝、2度目の4強入り
「天皇杯・準々決勝、山形3-2川崎」(24日、NDソフトスタジアム山形)
準々決勝の3試合が行われ、天皇杯の初優勝を目指す川崎(J1)は、敵地で山形(J2)と対戦して2-3で敗れた。山形は3回戦の柏、4回戦のFC東京に次いで、対J1に3連勝となり、準優勝した14年度大会以来、クラブ史上2度目となる4強進出を決めた。
1点リードで迎えた後半ロスタイム。ピッチサイドに追加時間「8分」が表示されると、スタジアムがどよめいた。21日のリーグ・福岡戦ではロスタイムだった後半52分に悪夢のような同点弾を食らっていただけに、嫌な空気も流れたが、最後まで耐えきった。
立ち上がりから少ないチャンスにエネルギーを注ぎ込んだ。木山監督が「われわれとして活路を見いだしていた」と語るセットプレーから2得点、そしてカウンターから1得点。90分間で放ったシュートは川崎の半分である5本だったが、狙い通りにきっちりと3得点を記録した。
リーグ戦ではJ1昇格が厳しくなっているだけに、日本一への期待が広がる。指揮官が「歴史を塗り替えたいという思いがある」と語れば、決勝点を挙げたFW阪野も「天皇杯を勝つことで、サポーターの記憶に残るシーズンにしたい。歴史に名を刻めるように頑張りたい」と決意を込める。頂点まで残り2勝を全力で駆け上る。