神戸新監督はスペインの“巨匠”…グアルディオラ氏が師と仰ぐリージョ氏の就任発表

 J1神戸は17日、神戸市内で会見を行い、スペイン人のフアンマヌエル・リージョ氏(52)が新監督に就任すると発表した。複数年契約で就労ビザ取得など環境が整うまでは、アシスタントコーチを務めていた林健太郎氏(46)が暫定監督として指揮を執る。リージョ新監督はかつてバルセロナを指揮したジョゼップ・グアルディオラ監督(47)が師と仰ぐ人物で、神戸は“バルセロナ化”をさらに加速させていく。公式戦4連敗を喫した吉田孝行監督(41)は事実上の解任で、監督の途中交代は2年連続となった。

 スペインの“巨匠”を迎え、神戸がバルセロナ化を加速させる。リージョ新監督は「クラブの目標に向かって、選手に寄り添いゆっくり歩んでいきたい」と、落ち着いた語り口で抱負を述べた。

 選手として実績はないが、10代から指導者の道に進み、スペインのクラブなどで監督を歴任。チリ代表ではアシスタントコーチとして南米選手権優勝に貢献し、セビージャでもアシスタントコーチでMF清武(現C大阪)を指導した。優れた戦術家として知られ、かつてバルセロナを指揮したグアルディオラ監督(マンチェスターC)はリージョ氏を「マエストロ」と呼び、師と仰いだと言われる。

 神戸は今季、バルセロナのようなボール保持を主体とした攻撃的サッカーへのスタイル転換を宣言。アジア・チャンピオンズリーグ出場権獲得を掲げ、夏にはバルセロナからMFイニエスタを獲得したが、リーグ戦3連敗で8位に沈み、J2降格圏内にも勝ち点7差に迫り、吉田監督は事実上の解任となった。

 神戸にとって2年連続の監督交代で負の歴史は繰り返された。三浦スポーツダイレクターは連敗が監督交代の要因と認めつつも、今夏からリージョ氏と接触し、周到に準備を進めていたことを明かした。その上で「アジアナンバーワンに向け、ステップアップする時期に来ている。どちらかと言うとポジティブに考えている」と強調した。

 リージョ氏の就労ビザ取得など環境が整うまで、次節浦和戦(23日)など当面は林氏が暫定監督として指揮を執る。三木谷会長が「イノベーター(革新者)」と称した名将の招へい。神戸の改革は歩みを止めない。

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