【記者の目】森保ジャパン 選出に見た長期的な強化プラン

 メンバー発表する森保監督
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 日本サッカー協会は30日、インドネシア西ジャワ州ボゴール市内のホテルで会見し、五輪代表と兼任する森保一監督(50)のA代表初采配となる9月7日のチリ戦(札幌ドーム)、同11日コスタリカ戦(パナソニックスタジアム吹田)のメンバー23人を発表した。W杯ロシア大会の主力選手は招集せず、MF堂安律(20)=フローニンゲン、伊藤達哉(21)=ハンブルガーSV=ら東京五輪世代3人を抜てき。平均年齢25・3歳とフレッシュな陣容で初陣に挑む。  

  ◇   ◇

 発表されたメンバー表を眺めてみると、2つの代表を兼任する森保監督が頭に描く強化プランを類推できる。

 4人の初招集を含む23人の平均年齢は25・3歳となり、ロシアW杯メンバー(開幕時)からちょうど3歳若くなっている。その中でW杯メンバーはDF槙野、MF山口ら6人のみ。東京世代となる21歳以下は、アジア大会で招集できなかった、海外クラブ所属の3人。幅広い選手たちを実際の代表活動でチェックする目的だろう。

 A代表の強化という側面では、来年1月のアジア杯(UAE)をにらむ。W杯の主力メンバーはコーチとして帯同した大会でピッチ内外での特長も把握しており、オフが短かった選手たちを休ませることにもつながる。

 もちろん、旧知の存在であるMF青山らベテラン勢も招集し、初陣ながらも自らの哲学をスムーズに注入する方針も垣間見える。単なる若返りではない。したたかに、長期的な強化プランを兼任指揮官は持っている。(デイリースポーツ・松落大樹)

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