Ｊ２横浜ＦＣのＦＷ三浦知良（５１）が、４日、横浜市内での練習を終えて取材に応じた。壮絶な戦いとなったＷ杯ロシア大会の日本－ベルギー戦を生中継で観戦したことを明かし「言葉を失うくらいの感じでしたね」と振り返った。

　過去最高タイの１６強で幕を閉じた日本代表の戦い。「強くなっていくためには必要な経験かなと思いますし、この成果が４年後、８年後、１２年後…ずっと後に出てくるんじゃないかなと思います」と敗戦を糧にさらに成長することを願った。

　代表から一線を引くことを明かしたＭＦ長谷部、ＦＷ本田には「まだまだ、僕から見たら全員若手ですからね。頑張ってもらいたいですね」とエール。また去就を明らかにしていないＭＦ香川については「まだ２９だからね。大丈夫じゃないですか？（３９歳の）マルケス（メキシコ）だって（今大会に）出ていたし。（かつては）ロジェ・ミラ（カメルーン）は４２歳で出ていたし。僕もまだ目指しているし」と熱く語った。

　１６強の壁は、今大会も敗れなかった。「最初にＷ杯に出てから２０年、その前からずっとそうなんですけど、積み上げてきたものをさらに積み上げられるように努力していくことだけじゃないですか。南米、ヨーロッパ以外はベスト８に入るのは大変だと思う。その壁を、時間をかけて乗りこえていく。積み重ねだと思いますね」。継続して、積み上げていく。その先に世界の強豪と肩を並べる日本代表の姿を思い描いていた。