関学大が大金星!延長前半、山見の決勝弾でG大阪撃破
「天皇杯・2回戦、G大阪1-2関学大」(6日、パナソニックスタジアム吹田)
J1、J2勢が登場して2回戦が行われ、過去5度優勝のG大阪が関学大(兵庫)に延長の末1-2で敗れる波乱があった。名古屋も奈良クラブにPK戦で敗れて姿を消した。前回優勝のC大阪は初出場のテゲバジャーロ宮崎を1-0で退け、昨季J1覇者の川崎はソニー仙台(宮城)に3-2で逆転勝ち。前回準優勝の横浜MはFC大阪を4-3で下し、鹿島はホンダFC(静岡)に6-1で大勝した。
関学大イレブンが腕を突き上げ、歓喜の雄たけびを上げた。「試合終了のホイッスルを聞いた時は震えた」。先制点を決め、G大阪を破る大番狂わせを演じた関学大MF岩本は喜びを隠せなかった。
過去5度の優勝を誇る格上を相手に、序盤から気後れすることなく猛攻を仕掛けた。前半からG大阪の3本を上回るシュート8本。0-0の後半42分にこぼれ球を押し込んだ岩本は「GKやDFの動きを見て、冷静に空いたコースに蹴れた」と振り返った。
直後に追い付かれて突入した延長前半2分に、途中出場の1年生FW山見がドリブルで切り込み、自らゴール右隅に蹴り込んで決勝点。ヒーローは「一番いいプレーができた」と笑顔を見せた。
大接戦の末につかみ取った金星。古塚監督は「信じていた。学生らしく正々堂々とやってくれた」と目を細めた。悪質タックル問題でアメフット部が注目された関学大。同じ“フットボール”のサッカー部が、見事なジャイアントキリングで存在感を示した。