FC東京・永井、熱視線送る森保コーチに機動力アピール

 「明治安田生命J1、川崎0-2FC東京」(5日、等々力陸上競技場)

 FC東京は川崎に2-0で快勝し、5戦負けなしで勝ち点を26に伸ばして2位を守った。FW永井謙佑(29)が献身的な動きで存在感を示し、日本代表復帰へアピールした。C大阪は長崎に3-1で勝ち、勝ち点23で4位に浮上。鹿島は浦和に1-0で競り勝った。広島-神戸など残り3試合は6日に行われる。

 卓越した機動能力で、縦横無尽にピッチを切り裂く。両足が悲鳴を上げるが、長谷川監督の指示は「(足が)つるまで走れ。つったら代えてやる」。限界を超えてなお、FW永井は走った。

 抜群の存在感だった。パワーが持ち味のFWディエゴオリベイラと、スピードの永井。見事に役割分担ができた2トップが、川崎守備陣をゴール前にはり付けた。連戦からの疲れもあって2-0の後半27分に途中交代。「後半はキツかった」と話した永井だったが「アバウトでもいいからボールを出してくれと要求していた。そこからチャンスにつながっていたので」と走りきった。

 試合前には「連戦だが、灰になるまで走れ」という指令を下した長谷川監督は「2点入ったのでもう解放してやってもいいかなと」と笑いを交えながら交代理由を明かした。その上で「(永井)謙佑でないと追いつけないようなボールを後ろの選手も出していた。彼の頑張りがなければという試合。僕は彼が今日のMVPだと思う」と最高評価を与えた。

 あまりある輝きに、代表スタッフも熱視線を送った。視察した日本代表の森保コーチは「候補選手はもちろんだが、この試合で客観的に見て良かった選手の情報は(西野)監督に伝えたい」。永井本人は「代表は特に気にしていない。チームで頑張るのが基本なので」と話すが、15年9月以来となる代表復帰も、決して夢物語ではない。

 チームも直近10戦で8勝1敗1分けと絶好調の2位で首位・広島を追走。東京の“ハヤブサ”は走り続ける。

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