ハリル氏【会見要旨1】DF槙野の証言紹介「コミュニケーション問題なかった」

 サッカー前日本代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏(65)が27日、都内の日本記者クラブで記者会見を開いた。質疑応答では、解任後に日本代表DF槙野智章から寄せられたというメッセージを紹介。槙野としては「コミュニケーションの問題は何もなかった」といい、ハリルホジッチ氏は日本サッカー協会の田嶋幸三会長が会見でした説明との食い違いに首をひねった。以下、質疑応答の要旨【その1】。

 -W杯でプレーする23人のメンバー選考で解任問題が起きたのか。どういう思惑で解任されたと考えるか。

 「会長から言われたことは、まず選手および、コーチたちとのコミュニケーションと信頼が薄まったということでした。なぜか、最後の遠征で(信頼が)弱まったようです。3年間何の問題もなかったと認識しております。私から疑問に思っているのは、誰とのコミュニケーションだったのでしょうか。選手からはたくさんの励ましのメッセージをいただきました」

 (続けて)「全部読みたいところですが、槙野(選手)から。(以後、メッセージの紹介)JFAの決定について、非常に落胆しています。びっくりもしましたし。バヒド監督とコミュニケーションの問題は何もなかったと思っています。このチーム内の一選手として申し上げたい。私たちのコミュニケーションを改善、さらに良くすることは必要かもしれませんが、正直に申し上げます。もう一度言います。私の認識ではそういった問題は存在しなかったと思っています。個人的にはバヒドのおかげ、監督のおかげで私はずいぶん進歩ができたと思っています。すごい厳しい監督でした。非常に厳しい指摘を受けた。そのおかげで、今の私があると感謝したいと思っています。厳しい時間、苦しい時間もありましたし、非常にうれしい時間もあったと思います。ハリルホジッチ監督のW杯がぜひ見たかった」

 (続けて)「時間があまりないので、思うようにメッセージを読めないのですが、ベテランから若い選手まで多くのメッセージが来ています。トレーナー、メディカルスタッフからのメッセージもあります。(メッセージを紹介)バヒド監督、本当に厳しかったです。3年間ともに戦ってまいりました。おかげで私は成長することができた。私たちの父のような存在でした。親しみを込めてしかってくれたと思います。この3年間、本当に心から感謝しております。私たちを1人の男として成長させてくれたのはあなたのおかげです。心からの友情を」

 (紹介を終えて)「テクニカルコーチからも励ましの言葉をもらっています。何が起こったんでしょう。何が起きたか私にも分からない。信じられません。本当に残念に思います、と。彼はテクニカルメンバーの1人で私と3年間過ごした人です」

 「もう一つお見せしたい。Bチームで1回だけ(出場は2試合)。丹羽大輝です。広島の選手です。広島からわざわざ飛行機に乗って尋ねにきてくれました。ありがとうと言いに来てくれました。1回だけの起用だったんです。それもBチームで。私が申し上げてきたことと現実(の違い)。何がどうなっているのでしょうか。よく分かりません。質問にきちんと答えられているか分かりませんが、もうひと言言いたい」

 「非常に家族的なスピリット、家族的なチーム、スタッフ全員が一つの家族、大きな家族という感じで仕事をしてまいりました。外国人は外国人、日本人は日本人ではなく、交ぜて。全員でディナーを一緒に食べようという機会を何度も設けました。おごるのは僕ですけどね。ただめしだと思うとみんなすごく食べるんです。W杯出場権を手に入れました。本当は言わない方がいいんですけど。みんな一人一人にちょっとしたプレゼントなんですけど、自分からのお礼の気持ちを込めてプレゼントをしました。バヒドは見た目ほど憎たらしいやつではないとどこかで思ってもらえたのではないでしょうか。ピッチでは非常に厳しいかもしれませんが、いつも、いつも厳しいわけではありません」

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