川崎・小林、ハリル監督の前で先制ヘッド 指揮官評価「このまま続けて欲しい」
「明治安田生命J1、川崎1-1湘南」(2日、等々力陸上競技場)
満月が輝く夜空に、川崎のFW小林悠(30)は舞った。0-0で迎えた後半11分だ。左サイドからMF家長が放ったクロスを待ち構えていたように、逆サイドから走り込んで高い打点で合わせる。「すごく良いボールが来たので、相手より先に触るだけだった」。
昨季はセンターFWとして得点王、MVPに選出されるなど個人賞を総ナメ。今季、ここまでは主に右サイドでの起用が続くが「おととしは右サイドでも15点取って、アシストも10くらいした。右ならばその数字を超えたい」と意気込む。
代表へのアピールにもなった。スタンドには、再来日直後のハリルホジッチ監督の姿が。代表指揮官は「(小林)悠はフィジカル的にも良くなっている。このまま続けて欲しい」と評価した。
試合は追いつかれて引き分けも、昨季から続くリーグ無敗記録は、史上3位タイの17戦に伸びた。「悲観する内容ではない。去年もそうだったが、負けないことは大切」。エースの一撃で、さらなる上昇曲線を描く。