阪神・佐藤輝の2軍降格にOBが言及「今後の野球人生を左右する分岐点になる可能性がある」「基本に忠実に野球と向き合え」
「中日0-1阪神」(15日、バンテリンドーム)
OBの中田良弘氏が14日の中日戦の八回に単純な捕球ミスから逆転負けを誘発し、2軍降格となった阪神・佐藤輝に関し、「守り勝つという野球を掲げている岡田監督からすれば、打つ、打たないを問題としたわけではないと思う。チームの士気を下げる可能性のあるプレーに対して、レギュラーとして期待を寄せながらも毅然とした姿勢を見せた形」と言及した。
佐藤輝は出場2試合連続マルチ安打と打撃面で上向き気配を漂わせていたかもしれないが、11日のDeNA戦では、三ゴロ捕球後に一塁に悪送球。前日14日には1点リードの八回無死二塁から、田中のバントを処理した坂本の三塁送球を捕球できずピンチを広げ、逆転負けにつながるミスを犯していた。
「こういうプレーはチームの士気を下げるし、こんなエラーをしている中で試合に出続けていたら、チームに不協和音を生みかねない。今回の2軍落ちは他の選手の気持ちを引き締めることにもつながったと思う」と指摘した。
ただ、中田氏は「今回の措置は技術的な不振ではなく、お灸を据える意味合いが強いと思われる。だから、最短の10日で再昇格させればいいと思う。もちろん、改心したな、ひたむきさが出てきたなというところが見て取れればの話だけど。一番は佐藤輝がこの機会に試合に出ることの大変さ、ありがたみを感じることだと思う。今回の2軍落ちはもしかしたら佐藤輝の野球人生を左右する分岐点になる可能性もあるから、もう一度基本に忠実に野球と向き合ってもらいたい」と語った。