流通経大柏 飯島徹底マークも422分目に鉄壁崩れた…宮本優主将「仕方ない」

 「全国高校サッカー選手権・決勝、前橋育英1-0流通経済大柏」(8日、埼玉スタジアム)

 3度目の決勝の舞台で、ついに悲願を実らせた。“上州のタイガー軍団”前橋育英(群馬)が1-0で流通経大柏(千葉)を下し、群馬県勢として初優勝を飾った。

 “人垣”とも言える強固な守備が最後の最後に決壊した。初戦となった2回戦から合計421分間、無失点を貫いてきた流通経大柏だが、終了間際に失点。07年以来、10大会ぶりの優勝は霧散した。

 「前育の方が攻撃力は上。守備的にやらざるをなかった」。本田裕一郎監督(70)が振り返ったように、守りを固めて好機を探った。相手エースFW飯島には「エース殺し」(本田監督)という異名を持つ、MF三本木が密着マーク。後半35分に受けた猛攻時には、DF陣がシュートを3連続でゴール前からかき出してしのいだ。

 それでも、大会初失点が決勝点となり主将MF宮本優太(3年)は「正直、ここまで守備をした上で失点したら、仕方ないとも思います」。指揮官も「悔しい。でも子供たちはよくやった」と完敗を認めた。

 立ち直るべき姿は、目の前にある。前回大会準Vの前橋育英は、悔しさを忘れずに悲願を達成した。2年生DF関川郁万は言う。「次は必ず優勝を。自分たちにだってできないことはない」。成長して、またこの舞台に戻ってくる。

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