前橋育英が初優勝!FW榎本樹が劇的後半ロスタイム弾 就任36年目・山田監督男泣き

優勝し表彰台で歓喜する前橋育英イレブン=埼玉スタジアム(撮影・棚橋慶太)
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 「全国高校サッカー選手権・決勝、前橋育英1-0流通経済大柏」(8日、埼玉スタジアム)

 前橋育英(群馬)が後半ロスタイムに、FW榎本樹(2年)が決勝ゴールを決め、初優勝をはたした。

 今大会7得点のエースのFW飯島陸が、マンマークにつかれていた流通経済大柏(千葉)のDF三本木の懸命なプレーを崩せずにいた。後半ロスタイムにエリア内でボールを受けシュート。これも三本木に体でブロックされたが、そのこぼれ球をFW榎本が蹴り込んだ。

 就任36年目で悲願を成就させた山田耕介監督は「延長戦覚悟でいました。本当に良かったです」と目を潤ませた。「生徒たちがですね…。一生懸命…」と語ると涙で声にならなかった。教え子たちへ「おめでとうございます」と語り、目をぬぐった。

 殊勲の榎本は「もう、三年生に迷惑をかけてきたので、最後決めようと。出られない3年生の分も頑張らないといけないと思って。最高です」。田部井涼主将は「ずっとこの光景を見るためにやってきたので、非常にうれしいです」と語った。

 試合は前半から1点を争う締まった展開になった。流通経済大柏はDF三本木を飯島対策で先発させた。前半26分のエリア内でのドリブルシュート、39分の飯島へのスルーパスを防ぎ、役目を果たした。しかし、前半ロスタイムには三本木が処理しきれなかったボールに飯島が抜け出し、ポストに当たるシュートを放つなど、両チーム一瞬も気の抜けない展開となった。

 後半に入ると、展開力に勝る前橋育英が試合を支配していった。後半34分には前橋育英MF塩澤のシュートが柏守備選手に当たり、ドライブ回転しゴールへ向かったがGK薄井がはじいてしのいだ。直後の35分にはCKから前橋育英が3連続で枠内にシュートを放ったが、流通経済大柏イレブンはすべてGK以外の守備選手がクリアするという集中力を見せ、ゴールを死守した。

 ロスタイムの目安が3分と表示され、延長戦が視野に入ったところで、FW飯島が右サイドからシュート。三本木が体で止めたものの、こぼれ球を榎本が蹴り込んだ。

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