「天皇杯・決勝、Ｃ大阪２－１横浜Ｍ」（１日、埼玉スタジアム）

　Ｃ大阪のＭＦ水沼宏太が延長前半５分に決勝ヘッドを決め、チームを優勝に導いた。Ｊ１に３季ぶりに復帰した今季は、就任１年目の尹晶煥監督が行った早朝練習が話題になったが、水沼は勝利インタビューで「早朝練習のおかげっていうと来年もあるかもしれないので言わないですけど」と冗談めかして笑った。

　尹監督は昨年１月のチーム立ち上げの時期から早朝６時５０分からの練習を行うなど、チームに「強さ」「タフさ」を注入した。柿谷に象徴されるような高い技術を持った選手が多くいたチームをもう１段上のレベルに引き上げようと奮闘。選手もそれに応えた。

　ＦＷ山村からのクロスを遠いサイドで会わせた水沼は「こういう状況というか雰囲気をつくってくれたので、仲間を信じて走るだけだったので、本当に良かったです」と仲間に感謝。早朝練習の話題がインタビューで出ると、「早朝練習のおかげっていうと来年もあるかもしれないので言わないですけど」と笑いを取りつつ、「一致団結して、目標に向かってできたので、目標以上のことですけど、優勝できて良かったです」としみじみと語った。

　今季はカップ戦の天皇杯、リーグカップのルヴァン杯を制覇。さらにリーグ戦も３位に入る好成績を残した。来季は本戦から出場できるＡＣＬとあわせ、さらに上のレベルが期待されるシーズンとなる。