川崎が逆転Vに望み 「泥臭くても勝つのが最優先」と奈良

 「明治安田生命J1、浦和0-1川崎」(29日、埼玉スタジアム2002)

 アジア・チャンピオンズリーグ決勝戦の影響で、1試合だけ行われた第33節では、2位の川崎が浦和を1-0で下して勝利。前半14分にMF家長の右足クロスをFW小林が合わせた得点が決勝点となった。これで最終節を前に首位・鹿島との勝ち点差を2として、逆転優勝に望みをつないだ。

 決して理想としているようなサッカーではなかった。それでも、何よりも勝利することに意味がある一戦だった。鬼木監督が「ゲームに関しては、われわれのサッカーにほど遠いものだった」と振り返るように、前半14分に先制した後、浦和に主導権を握られる時間も長く、終盤はあわや失点というシーンも多く作られた。それでも体を張った守備で守り切り完封した。

 不格好だったかもしれない。それでも「こういう時に勝てなくて涙をのんできたクラブ。自分としてはどんな形であれ、点を取って守備ではゼロで押さえて勝った。今日は泥臭くても勝つのが最優先だった」とDF奈良は語った。

 ただ我慢強さが光る勝利は、今季の象徴とも言える。MF中村が「もう負けられない、という試合をここ1カ月半くらいやっている。もちろん、内容が良くて勝てれば一番だけど、そんなことは言ってられない」と話したように、何度も首位の鹿島に突き放されそうになっても、食らいついてきた。

 リーグ戦の無敗はこれで14戦連続。最終節(大宮戦・等々力)での勝利が絶対条件だが、鹿島が同じく最終節(磐田戦・ヤマハ)で引き分けた場合でも、得失点差で川崎が優勝することになる。「何とか勝って、最後は神に祈りたい」と小林。最終盤を迎えた鹿島と川崎のマッチレース。最後に栄光を手にするためにも、勝つしかない。

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