強がるハリル監督「後半だけ見れば勝った」 長谷部は冷静「差は非常に感じた」

 日本-ブラジル 後半、指示を出すハリルホジッチ監督=リール(共同)
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 「国際親善試合、日本1-3ブラジル」(10日、リール)

 日本が前半に喫した3失点が響き、ブラジルに完敗した。試合後、ハリルホジッチ監督は「後半だけ見れば我々は勝ちました」と強がったが、それはブラジルが点差を考慮し抜いた部分があったからこそ。MF長谷部は冷静に、「相手も多少抜いた部分もあると思う。もったいないゲームかなというのが正直な感想」とい振り返った。

 ブラジルは特に0-0のような緊迫した状況に集中力を発揮し、リードを奪うとペースを落とす傾向があるチーム。リプレーによる判定という初体験の部分はあったものの、DF吉田が自陣エリア内で相手選手を倒したプレーはPKと取られてしかるべきもので、ネイマールに冷静に流し込まれた。先制点を許し、ペースを失ったのは確かだ。

 ハリルホジッチ監督は「残念な前半だったと思います」と3失点の前半を表現した。「ブラジルを見て少し驚いてしまったことはあったかもしれません。その中で、我々がブラジルにチャンスを与えてしまったような形があり、ブラジルがうまくついた」と反省した。しかし、「後半を見れば我々も勇気づけられた。後半だけ見れば我々は勝ちました。そういう風に考えないといけません。たくさんのことがこのゲームでは見られる。結論を出せる。改善できるところはまだまだたくさんあります」と強気だった。

 ただ、後半にDF槙野がCKから決めた1点があったとはいえ、ブラジルがペースを緩めていたことは明らか。こうした点を踏まえ、長谷部は「もちろん、差は非常に感じましたし、ゲーム自体、前半の早い時間帯で失点して、そして相手も多少抜いた部分もあると思うので、そういう意味ではもったいないゲームかなというのが正直な感想」と語った。

 収穫面も「今日のゲームで評価するのは難しい」とひと言。「前半の途中もそうだし、後半もそうですけど。守備がしっかりはまった時は手応えありました」としつつも、「ただ、ブラジルはまだまだこんなもんじゃない」と語った。

 現地時間14日、日本時間15日早朝には強豪ベルギーと対戦する。「今日のように早い時間で失点するとゲームプランが崩れてしまう。今日のような強豪相手には先制点を与えないのが大事だと思う。そこの部分は修正したい」と課題を挙げた。

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