J1鹿島 三竿健初ゴール 北の国からV王手

 「明治安田生命J1、鹿島2-1札幌」(29日、札幌ドーム)

 J1鹿島が優勝に王手をかけた。アウェー札幌で勝利し、川崎が柏と引き分けたため、勝ち点差は4。変則日程となる次の32節は、鹿島が11月5日の浦和戦(カシマ)に勝ち、川崎が11月18日のG大阪戦(等々力)に敗れれば優勝が決まる。

 北の国から王手をかけた。前節で敗れて勝ち点差は2。天皇杯も敗れて2連敗中の重い雰囲気を振り払ったのは21歳のMF三竿健のJ初ゴールだった。

 「うれしかった。入っちゃったという感じ」と振り返る。波状攻撃をしかけた後半2分。ゴール前でFW金崎がボールキープするその背後に侵入。こぼれてきた球をゴールに蹴り込んだ。

 「信じて走ってよかった。夢生くんが粘っていてボールがこぼれることは予測できた。ペナルティーエリアの中。何かするより、打ったら入るだろうと思った」

 大岩監督体制になって出場機会が増えた。師は愛弟子のゴールに「ゲームの中で、彼があそこにいることがチームに落ち着きをもたらしている。ゴールはそのご褒美でしょう」とほほえむ。ボランチとしてピンチを未然に防ぐ働きを何よりも評価した。

 ゴールを決めて、三竿健は大岩監督と仲間の待つベンチへ走った。「ベンチの人と喜ぼうと決めていた。ここに来ている18人できょうは戦う、そういう一体感がある。ベンチの人も悔しい気持ちでやっている。そういう人たちと喜びたかった」。三竿健自身、不遇の時期があった。だからこそ全員で喜びを分かち合った。

 「ゴールは決めた時点で過去のこと。点を決めたことは頭に入れない。きょうは変なミスもあった。納得していないけど、勝ったからよかった」と1得点にも不満をもらす。そして「出られない人の気持ちも分かるつもり。責任をもってやりたい」と誓った。

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