ハリル続投宣言“絶口調”「この仕事続ける」家族問題の詳細は語らず

 サッカーの18年ロシアW杯出場を決めた日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督(65)が1日、さいたま市内で会見し、続投を明言した。6大会連続6度目のW杯出場権を獲得した8月31日のオーストラリア戦後の会見では質問を受け付けず、「プライベートなことで大きな問題がある」と話し、日本協会は「家族の問題がある」と説明するにとどまっていた。一夜明け、サウジアラビア戦への出発を前に今後の強化プランや、国際サッカー連盟ランクで10位以内を目指すことなどビジョンを語った。

 皮肉交じりに明言した。「残念に思う人もいるかもしれないが、私はこの仕事を続ける」。1時間を超えた会見で、ハリルホジッチ監督が正式に続投を表明した。

 オーストラリア戦後の会見。「実はプライベートなことで大きな問題がある。サッカーとは関係ないが、その問題によって、試合前に帰ろうとかと思うまでの大きな問題」と詳細は語らず、一方的に話して切り上げた。

 去就が不透明になっていた中、一夜明け「試合後の会見のことを申し訳なく思っている」と謝罪した。結果次第で解任される可能性があると試合前に一部で報じられたことに言及し「私は攻撃として受け止めた。私を批判してきた方に向けたものでもあった」と意図を説明。前日に「プライベートに大きな問題を抱えていた」としたことには踏み込まなかった。

 W杯へ向け、さいたま市内で行われた練習では、選手を前に12分間演説した。「これからアルゼンチンやブラジル、フランスといった強豪と戦う。勝つためにはすべての面で向上していかなければいけない」と訴えた。

 前回大会でアルジェリアを率いて16強、ドイツとも互角の勝負を演じた指揮官は現段階の日本を「W杯では結果を出せない」と分析する。強化策として11月に欧州に遠征し、W杯出場国とのテストマッチを行うプランがある。「高いレベルのチームと対戦したい。日本のレベルがどこにあるかを確認するため」。現在地を確認して強化につなげる思いだ。

 今後に向け「(FIFAランクで現在の44位から)トップ10に入ってもらいたい。それが愚かな発言なのか、楽観的なのか」と不敵に笑う。世界と渡り合う力を身につけて、W杯の主役になる。

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