長友、愛妻の前で値千金のアモーレクロス 浅野の先制弾をアシスト

 クロスを上げる長友佑都(中央)
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 「W杯アジア最終予選、日本2-0オーストラリア」(31日、埼玉スタジアム2002)

 DF長友佑都(30)=インテル・ミラノ=が見事なクロスで先制点を呼び込んだ。魂のこもった1本のラストパスが、W杯出場の道筋を開いた。前半41分。左サイドでボールを受けた長友が、中に切れ込む。そして、相手DFラインの裏を突くクロスをゴール前に送った。走り込んだ浅野にピタリと合うアシストとなった。

 「1点目が大きかった」と自画自賛する先制点。「タテで勝負しようと思ったけど、7番が警戒していた。(DFの)ニアの方を越えれば、何かが起こると思った。怖いボールを入れられた」-。

 26日のローマ戦で左大腿裏の違和感のため途中交代した。大事には至らず、決戦のピッチに立った。メンバーが試合によって変わる中、ベテランとしてチームを引っ張った。

 「連係という部分では前回(4年前)の方があったけど、選手が“戦う”という思いは前回より感じた。日本代表を背負う魂を持って戦うということ」。

 ピッチに立つ11人が共有する“魂”。「ブラジルの悔しさは今も残っている。W杯で活躍しないと晴らせない」。自身3度目の舞台、魂のプレーで勝ち上がる。

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