J1広島・森保監督電撃退任 リーグV3度の名将

 J1で降格圏の17位と低迷している広島は4日、森保一監督(48)の退任を発表した。成績不振による辞意を伝えられたクラブが了承し、暫定的に横内昭展ヘッドコーチ(49)が指揮する。監督に就いた2012年の初優勝を含めて過去5年で3度優勝に導いた名将が、志半ばでピッチを去る。

 計3度の優勝に導き、広島に黄金期を築いた森保監督の電撃的な退任が決まった。昨季終了後に2018年シーズンまでの契約延長に合意していたが、「プロは結果が全ての世界。皆さまに喜んでいただけるような結果を残すことができず、申し訳ありません」とクラブを通じてコメント。17試合を終えて2勝4分け11敗で勝ち点10、J2降格圏の17位に沈む現状に、自ら退くことを決断した。

 シーズン前半の最終戦だった1日・浦和戦で2度目の4連敗を喫した後、織田社長、足立強化部長と総括を行っていた際に、辞意の申し出があったという。クラブ側は慰留に努めたが、本人の意思が固く、「まさにチームのレジェンドともいえる監督の辞任を了承することは苦渋の決断であり、非常に残念」と、織田社長も無念の思いをにじませた。

 開幕から苦戦が続いた。佐藤が名古屋、ウタカがFC東京に去った攻撃陣は17試合でわずか15ゴールと深刻な得点力不足に陥り、けが人も相次いだ。日本人指導者では屈指の手腕を誇る森保監督を持ってしても、この荒波にあらがうことはできなかった。

 クラブ側からは今後も何らかの形で運営に携わることを期待されている。「今は、皆さまへの感謝の想いしかありません。とても幸せな5年半でした」。栄光の日々が再び訪れることを、広島最大の功労者は誰よりも願っている。

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