“MF本田”ハリル監督も合格点 イラク戦へ不安ドローも…新オプション手応え

 「サッカー・国際親善試合、日本1-1シリア」(7日、味の素スタジアム)

 日本はシリアと1-1で引き分けた。後半早々に先制されたがMF今野泰幸(34)=G大阪=のゴールで追い付いた。W杯アジア最終予選B組のイラク戦(13日・テヘラン)を前に仕上がりを試す試合で、MF香川真司(28)=ドルトムント=が立ち上がりに負傷交代した誤算はあったものの、途中出場のFW本田圭佑(30)=ACミラン=がインサイドハーフに入り、攻撃陣を活性化させた。両チームの対戦成績は日本の9勝2分け。日本は8日にテヘランへ向けて出発する。

 仮想イラクを相手に、不満と不安がたまるドロー決着。ハリルホジッチ監督も「戦いの部分が足りないならば私は憤りを感じる。何人かの選手には厳しい話をする」と怒りを隠さない一戦。そんな中で、かすかながらも光を放ったのはFW本田を中盤のインサイドハーフに据える新オプションだった。

 “産声”を上げたのは後半18分。後半開始と同時に右FWとして出場していた本田は、MF今野の交代を受けて右MFへとポジションをシフト。MF香川の負傷後は効果的ではなかったパスワークが徐々につながっていく。同ポジションをこなした今野が「やはり頭の良い選手。ボールを受けるのがうまい」と語れば、後半32分に本田からロングパスを受けてチャンスメークしたFW乾は「中央に右利きがいるとああいうパスは出ない」と効果を口にした。

 ハリル体制では初の中盤起用。イラク戦に向けて「最低でも2つのストラテジー(戦略)を用意しないといけない」と話していた指揮官だが、一度きりの戦術練習では、試す余裕がなかった新オプション。それでもハリル監督は及第点を与え、金狼自身も「久々の中盤で、感覚的なものを取り戻す良い練習になった。ただ個人的にはチャンスがあったので、決めるところは決めないといけない」と収穫と課題を口にした。

 多くの不満と大きな不安を残したシリア戦。6大会連続のW杯出場に向け、今野の復調度合いと香川の負傷という、暗雲を解決する一筋の光となるか。

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