J2熊本・池谷社長、選手に避難指示

 J2熊本の池谷友良社長が16日、18日まで練習を休みにして、選手たちに避難を指示したことを明かした。17日にアウェーでの京都戦に臨む予定だったが、取材に応じた池谷社長は「移動手段もなく、とても試合どころではない」と、同日朝に中止を申し入れたと説明した。

 選手の動揺は大きく、実家が被災した選手もいた。中には「家族が怖がっているので、熊本にいたくない」と、福岡に移動した選手もいるという。

 23日のホーム・横浜FC戦については、19日にJリーグと協議する。熊本市内のホームスタジアムは支援物資の拠点のため、当面使えるめどが立たず、同市の水前寺競技場も改修中のため使用できない。池谷社長は「次の試合も難しい」と厳しい見通しを示した。

 練習拠点の熊本県民総合運動公園もしばらく利用できず、練習再開予定の19日以降の場所も確保できていない。「選手の集中を切らさないようにしなければ」(池谷社長)と頭を悩ませる。一方で、各地での義援金の募金活動について「早い対応をしていただいて…」と感謝していた。

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