マインツ武藤ドイツで初ハットトリック

 「ドイツリーグ、アウクスブルグ3-3マインツ」(10月31日、アウクスブルグ)

 マインツのFW武藤嘉紀(23)がアウェーでのアウクスブルク戦にフル出場し、3ゴールを奪った。2試合連続得点で、今季通算6得点。前半に2点を挙げ、2-3の試合終了間際に同点ゴールを決めた。ドルトムントのMF香川真司(26)はブレーメン戦にフル出場し、無得点だったものの、3-1で勝った。

 後半ロスタイム、武藤はペナルティーエリア内で球を持った。右に持ち出して右足を振り抜くと、同点ゴールが決まった。加入後初、ドイツ1部で06年の高原直泰(当時Eフランクフルト)以来、日本選手9年ぶりのハットトリックに「非常にうれしい」と顔をほころばせた。

 前半18分、左折り返しを合わせて先制。30分にも反応よく右足を出し、2点目を奪った。ゴール前でフリーになる動きは日本代表のFW岡崎(レスター)の映像を見て参考にしているという。

 24日のブレーメン戦で左足首を痛め、その後全体練習に加わったのは1日だけ。痛み止めを飲んで出た一戦では普段のように走れない代わりに、集中力を研ぎ澄ませた。

 2-0から一度は逆転され「絶対に修正しないといけない。3点を取って勝てないのはもったいない」と満足はしていない。それでも11試合6ゴールで、得点ランクでも上位に躍り出た。「またチームのためにプレーし、得点を取り続けられたら」と、さらなる活躍を誓った。

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