スアレスかんだ!?ウルグアイ16強も…
「ブラジルW杯・D組、イタリア0-1ウルグアイ」(24日、ナタル)
D組でウルグアイがイタリアを1‐0で破って2位となり、2大会連続で16強に進んだ。イタリアは前回に続き1次リーグ敗退。コスタリカは0‐0でイングランドと引き分け、1位通過した。C組のギリシャは2‐1でコートジボワールに競り勝って2位に入り、初のベスト16入り。決勝トーナメント1回戦の組み合わせはコロンビア‐ウルグアイ、コスタリカ‐ギリシャとなった。
イタリアを撃破し、“死の組”と呼ばれたD組を突破したウルグアイだが、エースFWルイス・スアレス(27)に向けられた疑惑のまなざしが、影を落とした。
後半34分、ゴール前での競り合いの中で、スアレスがイタリアのDFキエリーニの肩に顔を寄せにいった。直後、キエリーニはスアレスを振り払いながら、左肩を押さえ悶絶。スアレスは歯を押さえ倒れ込んだ。キエリーニは左肩を出し、歯形を見せ、かまれたことを強調したが、審判はカードを提示せず。イタリアのプランデリ監督は「キエリーニの肩に歯形があったのを見た。恥ずべき行為だ」と糾弾した。
“悪癖”がまた露呈した。ESPNなど複数のメディアによると、スアレスは「ピッチ上ではよくあること。騒ぎ立てることじゃない」と行為を暗に認めたという。リバプール所属の点取り屋は昨年、イングランド・プレミアリーグで相手選手の腕にかみついて10試合出場停止、アヤックス時代の10年にも同じ行為で7試合の出場停止となっている。
この件を受けて、国際サッカー連盟(FIFA)は調査を開始することを表明。事実が確認された場合、決勝トーナメント1回戦が行われる28日までに何らかの処分が下ると見られる。FIFAが定める最大の罰則は24試合、もしくは2年間の出場停止。3度目の“かみつき”となるスアレスには、重い処分が下る可能性が高い。
10年南アフリカ大会の4強を超え、3度目の優勝を狙う南米の古豪に、エースの愚行が水を差した。