カズ万歳!C組3位確定で日本初決勝T

 「フットサルW杯・1次L、日本4‐2リビア」(7日、バンコク)

 最終戦を行い、C組の日本は4‐2でリビアを下し、通算1勝1分け1敗の勝ち点4。同組3位となったが、終了したA組の結果で各組3位の成績上位4チームに入ることが確定し、16チームによる決勝トーナメント進出が決まった。日本は星翔太(26)=浦安=が2試合連続ゴールを奪ったが、三浦知良(45)=横浜FC=に得点はなかった。C組はブラジルがポルトガルを下して1位。日本を得失点差で上回ったポルトガルが2位でベスト16入り。決勝トーナメントには各組上位2位までと、3位の成績上位4チームが進む。

 勝利の瞬間、仲間とのハイタッチで喜びをかみしめた。カズにとっては、W杯での初勝利。フットサルファミリーの1人として、もぎとった勝利に充実感が漂った。

 史上初の決勝トーナメント進出へ、勝利が最低条件となる大一番で、日本は後半から怒とうのゴールラッシュを見せた。1‐1で迎えた後半5分、稲葉がパスカットから、最後は星が冷静に決めて勝ち越し。同6分に小宮山のシュートを稲葉が軌道を変えて流し込むと、同12分には小曽戸が追加点を奪い、ゴールラッシュで決めた。

 カズも前半5分に投入されると、同7分に右サイドからミドルシュートを放った。ゴールにこそ絡まなかったが、要所で投入され積極的な姿勢でチームに流れを呼び込んだ。ベンチにいる時も絶えず、選手に声を掛けて鼓舞するなど、勝利に貢献した。

 カズの願いは通じた。リビア戦の2時間後、A組でウクライナがコスタリカに6‐1で勝利。この結果、3位の成績でも上位4位に入ることが確定し、日本の決勝トーナメント進出が決まった。

 フットサルという新たな挑戦に、迷いがなかったかといえばうそになる。所属する横浜FCの仲間には、昇格争いを託してきた。代表合流直前の北九州戦は出場がなく、試合にも敗れたが、ロッカールームで「続けてきたことをやり抜いてほしい。気持ちはみんなと一緒だから」と言い残してきた。

 チームか、代表か。悩みながらタイへ赴いたが、その決断が間違いではなかったことを証明した。

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