カズに8236人熱狂!ブラジル戦ドロー貢献

 「フットサル国際親善試合、日本3‐3ブラジル」(24日、国立代々木第一体育館)

 ブラジルでもW杯でもどんと来い!サッカー元日本代表FW三浦知良(45)が途中出場し、フットサル日本代表デビューを果たした。得点こそなかったが、早々にシュートを放ち、日本の2点目の起点にもなった。ロドリゴ監督や仲間の選手、関係者に至るまで、代表選手として“やれる”ことに太鼓判を押した。試合も3‐3で引き分け、過去12戦負け続けていた世界王者相手に健闘した。

 ピッチに一歩足を踏み入れただけで、耳をつんざく“カズゴール”がわき上がった。すぐさま左サイドを突破してシュートを放つと、8236人の観衆は大喝さい。日本代表としてカズが最後に出場した2000年6月6日のジャマイカ戦から4523日が過ぎた今も、キングの存在感は変わっていなかった。

 「(シュートは)腰が回らなかったね。次は枠に飛ばせるように練習します」と振り返ったカズ。試合全体で3回ピッチに入り、総プレー時間は6分47秒と限られてはいたが、持ち味は出した。後半6分には自陣から約30メートルもドリブルで突破。続く同7分にはFKを顔面でブロックし、ゴールを死守した。

 前半13分には、日本の2点目となる北原のゴールの起点にもなった。「ブラジルは速い、うまい、強い。でもここまで練習してきたことはできたんじゃないかと思います」と手応えをつかんだ様子だった。終盤は出番がなかったが、「監督がいい使い方をしてくれて助かった」と、いい試合の入り方もできた。

 ロドリゴ監督は代表デビュー戦のカズを「攻撃に関しては非常にいいパフォーマンスをしていた。守備ではブラジルのスピードに戸惑ったのは否めない。(全体では)非常に良かったと申し上げたい」と評価した。2点目の北原も「戦力にもちろんなっている。本人も感じているだろうし、仲間もそう思っている」と、その実力を認めた。

 試合前のセレモニーで、カズは左胸の日の丸に右手を当て、君が代を歌った。「じーんときました。ブラジルの(国歌)を聞いている時と両方ですね。幸せな時間でした」と、代表の誇りを再確認した。フットサル代表としてのカズの物語は、まだ始まったばかりだ。

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