練習再開の中谷潤人「またPFP1位目指す」「井上尚弥選手が振り向いてくれるファイトするのが一番近道」再起報告会で再戦にも意欲
ボクシング元世界3階級制覇王者の中谷潤人(28)=M・T=が2日、練習拠点を置く神奈川県相模原市で再起の報告会を行った。全国からの応募者1166人の中から当選した約250人のファンが集まった。5月2日の4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(33)=大橋=とのタイトルマッチで敗れたが、「(直後は)すがすがしい気持ちで悔いなく戦い切れたと思っていたが、日を追うごとに反省点や課題が見つかった。これからまた世界王者、パウンド・フォー・パウンド(PFP)1位を目指して頑張っていきたい」と再出発を誓った。
世紀の一戦で至高のフルラウンドを戦い抜いたものの、左眼窩底骨折で手術を受けた。医師の許可を得て今月1日から練習を再開したが「すごく筋肉痛です。使ってないとこんだけ落ちるんだな」と苦笑い。次戦については年内は難しく、再起戦は来年になる見込みだと明かし、「痛みを知ったからこそ、よりボクシングが素晴らしいスポーツだと身をもって感じることができた。その魅力を伝えていきたい。ゼロからのリスタートで、またベストの状態でリングに上がれるように日々を過ごしたい」と語った。
また、報告会ではファンからの質問にも応じ、井上戦での“たられば”のシーンや後悔について聞かれると「ないです。(有効打を)出せなかったし、当たらなかった」とキッパリ。「井上選手も駆け引きを楽しみながらやっていたが、見せ方やポイントを取っていく力はすごく強かったと、対戦させてもらって感じた」と振り返った。入院中には井上戦の映像をじっくり見返したといい、「リング上で感じた感覚と映像で見た感覚はまた違って、課題も出てきた」と吐露。「ポイントは井上選手に流れているなと。自分の戦い方は遂行はできていたが、ポイント的にどう見えたかは別。よりポイントを取って、自分のボクシングをつくっていくところで井上選手が優れていたので、そこは反省です」と率直に明かした。
階級を超えた最強ランキングであるPFPの頂点をかねて目標に掲げてきたが、「井上選手がPFP1位なので、そこ(との再戦)を見据える。同じ階級のチャンピオン(を倒すこと)が道理的には一番(適っている)と思っているので。(また)井上選手が振り向いてくれるようなファイトをしていくことが一番の近道」と、最強王者との再戦にも改めて意欲を示した。
