サウジ初陣の井上尚弥、懸念は会場規模?「(感覚)狂わすかも」「後楽園ホールくらいならやりづらい」気候や時差には順応も

 「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(27日、リヤド)

 サウジアラビアで開催される世界戦興行の公式イベントが23日、リヤドの特設会場で行われた。メインを飾る4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32)=大橋=は、リヤドでの初戦となるWBC同級2位アラン・ピカソ(25)=メキシコ=との決戦に向けてKO決着を宣言した上で「荒々しく強引に狙うのではなく、美しい展開(で倒す)」と予告した。

 サウジアラビアでの初陣に向けて憂いのないモンスターだったが、会場規模については数少ない懸念材料の一つに数えた。近年は昨年5月の東京ドーム決戦を筆頭に1万~数万人規模での試合が続いていただけに、「わからないが、(今回の会場は)そんなに大きくないですよね。逆にそれが(試合での感覚を)狂わすと思っちゃう。客席がすごく見えるので。後楽園ホール(満員で約1500人)くらいかなと思っていた。それはそれでやりづらいよねと」。ただ、今回の会場が数千人規模と伝え聞くと、「3~4000人なら大田区(総合体育館)くらいなので気にならない」と、うなずいた。

 この日は豪華絢爛なイベント会場の大トリで登場し、最強の称号であるリング誌認定ベルトを肩に掛けて拳を握った。サウジアラビアは冬季だが、日中は気温15~20℃という気候とあって「涼しくて、すごく過ごしやすい。(日本から)マイナス6時間という時差もやりやすい。環境は整えてもらっているので、いいパフォーマンスを出せる」と手応えを示し、「期待を超えていくことを目指している。(KOは)毎試合頭に入れている。無理にKOを狙うのではなく、しっかりボクシングを見せながら、荒々しい強引さではなく美しい展開を(見せたい)。(リング上で)向き合ったときの感じ方次第。相性もあるので。どうなるか楽しみにしてください」と力を込めた。

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