那須川天心 特製“侍ベルト”「僕のためにある」製作費数百万円の超豪華仕様 24日ゴング!勝負ヘアは1年ぶりの金色

 計量をパスした那須川天心(撮影・金田祐二)
 那須川天心と井上拓真の顔写真が付いたWBC“SAMURAI BELT”
2枚

 「ボクシング・WBC世界バンタム級王座決定戦」(24日、トヨタアリーナ東京)

 前日計量が23日、都内で行われた。WBC世界バンタム級王座決定戦に臨む同級1位の那須川天心(27)=帝拳=と、同級2位の井上拓真(29)=大橋=は、ともに規定体重(53・5キロ)を100グラム下回る53・4キロで一発クリアし、フェイスオフでは約27秒間視線を合わせた。注目の日本人対決を前に、WBC(世界ボクシング評議会)は通常のベルトに加え、特製の“侍ベルト”も用意。関係者によれば、製作費が数百万円規模という超豪華仕様の逸品で、大一番に花を添える。

 対戦が発表されて以来、初めて相手と目を合わせた。天心はフェイスオフで27秒間にらみ合った後「しっかり仕上げてきたので」と一方的に伝え、深々とお辞儀。闘志がほとばしる元世界王者と正面から向き合い「(拓真も)いい表情をしていた。あとは明日やるだけ」とゴングに備えた。

 満を持しての世界初挑戦を目前にしても自分のリズムは崩さない。お守りを首から下げたまま計量をクリアすると、両手を天に掲げ、祈りを込めるように合掌。勝負ヘアに選んだのは約1年ぶりとなる金色で「精神と時の部屋に入っていたので(ドラゴンボールの)悟空でいったら(スーパー)サイヤ人、NARUTOでいったら仙人(モード)。王冠の色は金なので」と、サブカルチャーも交えた独自の世界観でボルテージを高めた。

 周囲も盛り上がっている。WBCのマウリシオ・スライマン会長は緑を基調にした特製の“侍ベルト”を披露した。通常のベルトの製作費約80万円に対し、一回り大きく豪華な装飾も施された特製ベルトは数百万円規模に上るといい、関係者は「(通常より)はるかに高い。ケタが違う」と驚嘆。天心も前のめりになり「かっこいい。武士道が好きなので僕のためにあるベルトだなと。ほしいっす」と発奮した。

 また、米大リーグのブルージェイズがこの試合の特別協賛となり、コーナーとリングマットにロゴを掲出することも発表された。同球団関係者は「前例のないことだが、日本のいろんな方によりブルージェイズを知ってもらいたい」と期待。ボクシング界以外も巻き込んだ注目の一大決戦となるが、数々の大舞台を知る元キックの神童は「緊張?ないです。そのままやるだけ。JUST DO IT」と肩の力を抜いた。

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