「まいったな」WWEイヨ・スカイも驚き、岩谷麻優が7年半ぶり激突前に号泣「ポンコツだった自分を…私が勝ちます」10・26両国大会

 「プロレス・マリーゴールド」(26日、両国国技館)

 プロレス団体のマリーゴールドは25日、都内で両国大会の前日会見を行った。年間最大ビッグマッチのメインイベントで対戦する“アイコン”岩谷麻優(32)、米WWEスーパースターのイヨ・スカイ(紫雷イオ、35)が出席。7年半ぶり8度目となるシングルマッチでの激突を前に、感情が高ぶった岩谷は「緊張感とか懐かしさとかうれしさとか、色んな感情が入り交じって、すごく不安な毎日を過ごしてきたが、テーマ曲が流れて(イヨが)登場した瞬間に泣いちゃいました」と、会見冒頭に期せずして号泣する一幕もあった。

 互いにとって古巣スターダムでの18年4月の後楽園ホール大会以来の再会マッチ。偉大な先輩はWWEに挑戦する一方、岩谷自身はスターダムでトップに立ち、今年5月にはマリーゴールドに電撃入団した。岩谷はこわばった表情で会見場に現れたが、イヨの登場にあふれる感情が決壊。「泣くとは思わなかった」と頬に光るものを伝わせた。

 「イヨさんとはいろんな思い出がある。デビューして何もできなくてポンコツだった自分をプロレスラーとして成長させてくれたのはイヨさんだし、『(ユニットの)サンダーロック』としてプロレスの楽しさ、厳しさ、人間っていいなと思わせてくれたのもイヨさんだし、(自分にとって)お姉ちゃんです。大好きで、プロレスラーとしても尊敬していて、一番憧れている人」と、あふれる思いをはき出しつつ、「でも戦うからには、この気持ちは今日で捨てます」と表情は一変。「イヨさんは世界でトップになったかもしれないが、私は日本の女子プロレスを守ってきた。イヨさんが知らなかった7年半の自分をちゃんと味わってください。その上で、私が勝ちます」と決意を込めた。

 イヨはWWEトップのスーパースターとして、前週の日本大会に出場後、帰米して「RAW」の収録を終え、この試合のために再び来日した。妹分のエモーショナルな涙に「まいったなーって感じですよ。WWEのスーパースターとして、イヨ・スカイとしてカッコいいコメントをいっぱい用意してきたけど、全部すっ飛んじゃった。泣いちゃった麻優を見ると、笑っちゃうんだよね。ビックリしました」と苦笑いした。

 過酷なスケジュールでケガ等のリスクもある中、岩谷との一戦だからオファーを受けたと明かし「日本でしか見せられないという以上に、岩谷麻優とでしか見せられないイヨ・スカイがある。120、130、200%のイヨ・スカイが出てくる」よ予告。「私の目を見つめて、かみながらも『イヨさんに勝ちます』と力強い言葉を投げかけてくれた。日本を背負って成長した岩谷麻優と、世界のトップを走り続けてきたこのイヨ・スカイ、この2人の至高の闘いが明日実現します。このマッチアップは奇跡。明日実現すること、心の底から嬉しく思います。心の底から楽しみます」と感慨を込めた。

 また、ロッシー小川代表は「私はこのカードに対する思い入れが結構あって、10年くらい前、以前の団体(スターダム)が一番大変なときにこの2人が頑張ってくれて、名勝負を何度も行ってくれた。おそらく今年の女子プロレス最大のカードだと私は思っている。現在の2人の立ち位置を考えると、一番いい状態で2人が一騎討ちをする」と期待を込めた。

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