ボクシング 王座統一の中谷潤人、次戦Sバンタム級転向は「半々」「強くて心躍る相手と」カルデナス戦にも興味「強いと思う」
ボクシングWBC&IBF世界バンタム級王者の中谷潤人(27)=M・T=が5日、神奈川県相模原市で取材に応じた。次戦については未定だが、バンタム級で戦うか、王座を返上してスーパーバンタム級に転向するかについては「色んな選択肢がある中で、まだ(可能性は)半々くらいかな」と言及。かねて最大の目標としてパウンド・フォー・パウンド1位を公言しているだけに「(周りから)強いといわれている選手、僕自身が強いと思える選手、心躍る人とやりたい」と考えを明かし、対戦候補として名前が挙がっているWBA世界スーパーバンタム級1位ラモン・カルデナス(米国)についても「もちろん強いと思います」と前向きに捉えた。
また、12月に計画されているサウジアラビアでの興行で、日本対メキシコの対抗戦の一環で中谷の試合も行われる可能性が海外で報じられていることを受け、「世界から求められているのはすごく感じているし、それが世界チャンピオンのあるべき姿。これからもそう思ってもらえるようにしたい」と受け止めた。
この日は、拠点を置く相模原市の市役所で報告会を行った。6月8日に前IBF世界バンタム級王者・西田凌佑(六島)と自身初の王座統一戦を行い、6回終了TKO勝ちしで統一に成功したが、100人を超えるファンが集結して祝福。イベント終了時には盛大な“潤人”コールも送られたが、「すごく愛されていると思える瞬間だし、こういう瞬間があるからこそ、より心を動かせるようなファイトをしたいと思える」とうなずいた。
来春には、4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32)=大橋=と同級での夢の対決が計画されている。ドリームマッチを見据えて早期の転級も視野に入れており、「一つの大きなポイントになる試合。その前にも試合があると思うので、一戦一戦を大切にやっていきたい」と決意を新たにした。