異例ラスベガス“占拠”の井上尚弥「期待値感じる」5・4決戦は2万人大規模会場も平然「東京ドーム経験しているので」
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(4日、ラスベガス)
ボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32)=大橋=が2日(日本時間3日)、WBA1位ラモン・カルデナス(米国)との防衛戦に向けて、試合会場近くのMGMグランドで行われた公式会見に出席した。きらびやかなラスベガスの街中で、象徴的なMGMグランドの壁面広告を筆頭に、いたるところで「怪物」の漢字二文字とともにトランクス姿の尚弥の巨大広告が電光掲示板に表示されるなど、日本人ボクサーとしては異例の高い注目度となっている。「すごく期待値を感じる。だから自分の中でもモチベーションも高いし、それだけの試合をお届けしたいなっていう気持ちもある」と胸を高鳴らせた。
2021年6月以来、約4年ぶりの聖地での試合となるが、今回はメインイベンターを務める。さらに、収容人数が約2万人のTモバイル・アリーナで開催されるが、試合当日まで中には入れないため、外観だけ見たという尚弥は「デカいなと思いました」と率直に述べつつも、「東京ドームを1回経験してるので、経験としては不足はないかな」とキッパリ。観衆4万人超を記録した昨年5月のルイス・ネリ(メキシコ)戦を引き合いに出し、平然と答えた。
現地のエンターテインメント情報が掲載されるフリーペーパー「ラスベガス・マガジン」の表紙も飾るなど、世界一のカジノ街をジャックしたモンスターは「しっかりとボクシングを見せた上で、中盤でノックアウトというのが1番いい形での試合の終わらせ方と想定している。まずは日本で見せているパフォーマンスを米国のお客さんの前でお届けしたい」と、本場のファンにあいさつ代わりのKO劇を予告した。




