KENTAが古巣ノア帰還 大歓迎ムードに戸惑いも「新日本じゃブーブー言われてたのに…」「めちゃくちゃ温かくてビックリ」継続参戦へ
「プロレス・ノア」(11日、後楽園ホール)
1月に新日本を離脱したKENTA(43)が古巣に帰還した。拳王(40)とタッグを組み、清宮海斗(28)&谷口周平(48)と対戦。後楽園大会としては約11年ぶりの参戦となったが、最後はgo 2 sleepで谷口からフォールを奪った。
古巣ファンから大歓迎を受けた。KENTAは全日本でデビューした直後の2000年6月から約14年間ノアに在籍し、14年に米WWEに挑戦。19年に帰国してからは新日本のマットを主戦場にしていたが、今年1月に離脱を表明していた。現エース清宮とのマッチアップでは、アピール合戦をしたところ割れんばかりの「KENTA」コールが発生し、清宮にはブーイングが飛ぶ始末。キックやサブミッションで流れを引き寄せると、最初は握手をすかしていた拳王とのタッグワークも徐々に息が合っていき、ツープラトン技も成功。最後は必殺ムーブで谷口を沈め、拳王とがっちりハグと握手を交わした。
リング上でマイクを持つと「10何年ぶりにノアの後楽園大会に帰ってこられて、本当に幸せに思う。もし良ければ、またここに戻ってきていいですか?」と呼びかけ、大きな拍手に包まれた。期待以上の歓迎ムードに、KENTAは少し戸惑った様子も。「(空気が)温かすぎるだろ。新日本じゃブーブー言われていたのに」と自虐を込めつつ、「何が言いたいかっていうと、ノア最高ってこと!」と感謝した。
バックステージで、改めて拳王から「俺は(清宮率いるユニット)オールレベリオンを抜けて、これから一人で突き進んでいく。またノアに帰ってきてくれ」と呼びかけられ、KENTAは「いつでも来るよ」と、継続的な参戦を快諾。「久しぶりのノアの後楽園で、めちゃくちゃ温かいよ。ビックリした。あんな風に歓迎を受けたのは何年ぶりかわからないけど、新日本の時はブーイングされて『帰れ』って言われて。でも今日は温かく迎えてもらって、(退団から)10年いろいろあったけど、良かったとは言わないけど悪くはなかったな」と感慨を込めた。
古巣の良さを再確認しながら「ノアのバックステージは新日本とは雰囲気が違う」と、何かを確信した様子。報道陣を見回しながら「なんで違うのかって、よく見たらオッサンしかいねえじゃん、ここ空気悪っ」と悪らつな捨てゼリフを吐いたが、目の奥は晴れやかだった。



