豊嶋 5回TKO勝ち WBOAPウエルター級王座V2も「大口たたいて申し訳ない」

 「ボクシング・WBOアジアパシフィック・ウエルター級タイトルマッチ」(6日、後楽園ホール)

 王者の豊嶋亮太(26)=帝拳=が同級10位アダム・ディウ・アブドゥルハミド(27)=フィリピン=を5回37秒TKOで破り、2度目の防衛に成功した。

 開始から前傾姿勢の相手と距離を詰めて打ち合う展開となるも、ガードを崩しきれなかった豊嶋。だが4回終盤に相手が右耳を内出血で大きく腫らせ、5回開始直後にドクターのチェックを受けた。その直後、豊嶋は明らかに動きの鈍った相手に左フックをたたき込んでぐらつかせると、連打を浴びせてストップを呼んだ。

 ジムの先輩で前WBA世界ミドル級王者の村田諒太とゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)の熱戦に感化されたと話していた豊嶋。村田が観戦する中で勝利したものの、リング上でのインタビューでは「いろいろ考えて緊張してしました。力みすぎて空回りして、勉強するような試合になってしまった」と反省。WBO王者テレンス・クロフォード(米国)、3団体統一王者エロール・スペンス・ジュニア(米国)ら強豪がひしめく階級で2団体の世界ランキングに入り、世界王者を目標に掲げて前日には「予行演習としてはいい。倒しにいくところを見せたい」などと話していたが、「大口たたいて申し訳ないです。内容が問われると言いながら、頭から出てしまったり、距離感覚を調整できない、チャンピオンとしてどうなのかという試合になった」と重ねて反省した。

 それでも、その後の会見では、「パンチ力でストップできたのはよかった。相手の人体にダメージを与えるようなパンチを打ったのはよかった」と、収穫も話した豊嶋。「力みが出てしまったのと、相手の独特な動きに手を焼いてしまった。初めてのフィリピン選手相手だったので、勉強させてもらった」と振り返った。

 そして、“大口”をたたいたことは、「言っていくことも殻を破るのに必要」と話し、「まじめにやるのもいいことですけど、ショーとして見せる人間としては足りない。上を目指すと言って自分に圧をかけながら、ここからやっていきたい。変えずに、それに負けないようにやっていきたい」と有言実行を誓った。

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