年間最高試合に拳四朗VS矢吹 試合後にバッティング騒動も熱戦評価 3月に再戦へ

矢吹正道(手前)が寺地拳四朗に10回TKO勝ちした一戦が年間最高試合に選ばれた=21年9月22日京都市体育館
年間最高試合に選ばれた寺地拳四朗(左)と矢吹正道の10回の攻防=21年9月22日、京都市体育館
2枚

 ボクシングの2021年度年間表彰が29日に発表され、年間最高試合賞(世界戦)に寺地拳四朗(30)=BMB=と矢吹正道(29)=緑=によるWBC世界ライトフライ級タイトルマッチが選ばれた。

 試合は昨年9月22日に京都市体育館で行われた。9度目の防衛を狙った王者の拳四朗に対し、世界初挑戦の矢吹が序盤から積極的に攻めてポイントをリード。公開採点によりポイント不利を悟った拳四朗が反撃に出た後半戦は壮絶な打撃戦となり、最後は猛ラッシュに出た矢吹が10回2分59秒、レフェリーストップによるTKOで王座を奪取した。

 試合後、矢吹の有効打と判断された拳四朗の出血が故意のバッティングよるものではないかと騒動に発展。試合以外の部分でも注目を浴びることになったが、試合自体は両者が全てを出し切った大熱戦だったことには疑いなく、投票では39票中最多の15票を集めた。次点は尾川堅一(帝拳)とアジンガ・フジレ(南アフリカ)によるIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦の10票だった。

 WBCから再戦指令が出たため、両者は3月19日に再び対戦する。同じ京都市体育館で異例のダイレクトリマッチとして決着戦に臨む。

 両選手は受賞に際し、コメントを発表した。

 矢吹正道「2021年度の年間最高試合賞に選ばれ評価して頂き凄く光栄です。まだまだ社会情勢が不安定ではありますが、今後も更なる高みを目指して精進して行きたいと思います。今後も宜しくお願い致します」

 寺地拳四朗「この度は年間最高試合賞に選んで頂きありがとうございます。次は王座を奪還し、勝者として受賞出来るよう全力を尽くします。これからも宜しくお願い致します!」

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス