全日本・宮原&青柳が世界タッグ奪取!ネット一部の声に「ファンが悲しむこと言うな」

 「プロレス・全日本」(2日、後楽園ホール)

 21年最初の大会で世界タッグ選手権試合が行われ、挑戦者の“ネクストリーム”宮原健斗、青柳優馬組が王者の“暴走大巨人”諏訪魔、石川修司組を破って新王者となった。

 20年の世界最強タッグ決定リーグ戦を制して挑戦にこぎ着けた宮原と青柳は、暴走大巨人の巨体とパワーにスピードと連係で対抗して、一進一退の攻防を展開。終盤には諏訪魔に宮原と青柳がジャーマンスープレックスを連発し、青柳が得意のロックスターバスターで追い打ちするも3カウントは奪えず。逆にコーナーに登った青柳に雪崩式スロイダーを仕掛ける諏訪魔の2人もろとも石川がパワーボムで投げ捨てる荒技アルティメットデストロイを見せてから猛反撃に遭う。

 宮原が石川にエプロンでのサンダーファイヤーで排除されると、諏訪魔と一騎打ち状態となった青柳はフロントスープレックス、ラリアット、投げっぱなしジャーマンを立て続けに浴びるもカウント2・9で返す。そして、諏訪魔がトドメに繰り出したバックドロップホールドに対して、体を浴びせて脱出。再度のバックドロップホールドもフロントネックロックで切り返すと、ハンマーロック式フロント・ネックロックの新必殺技エンドゲームに移行してレフェリーストップを呼んだ。

 マイクを持った青柳は「オレが負けると思っていたヤツ、正直に手を上げろ」と問いかけ、手を上げた観衆に「どんなもんじゃ、オラ。勝ったのはこのオレ、青柳優馬だ」とアピール。3日には諏訪魔が持つ三冠ヘビー級王座に挑戦することが決まっており、「あしたは三冠のベルトも奪ってみせよう。そしたら、オレが史上最年少の三冠王者、ならびに(2冠の世界タッグ王座と合わせて)5冠王者になる」と、パートナー宮原が持つ史上最年少記録の26歳11ヶ月を更新する25歳2カ月での奪取を宣言した。

 そして、宮原は青柳に「君は宮原健斗の持つ記録を塗り替えようとしております。非常に複雑だが、もう時代は2021年だ。いつまでもオレの記録に頼ってはダメだからな」とエールを送り、「お前が明日獲ったあかつきには、次のチャレンジャーはオレだ」と主張した。

 そして、いつものように「全日本プロレス、最高ですか」と観衆に問いかけるパフォーマンスを行うと、世界最強タッグ決定リーグ戦にも出場した大日本プロレスのアブドーラ・小林と関本大介が現れて世界タッグ王座挑戦を要求。舌戦をくり広げた末に新王者組は受諾した。

 インタビューでの宮原は約2年ぶりの世界タッグ戴冠に「パートナーに恵まれなかったのかな、オレのキャリアは。まさか2021年、世界タッグのスタートとは思いもしなかった」と満足顔。続けて話題を変え、「2021年、オレの耳には入っているぞ。全日本プロレスは大丈夫なのか?ってな。SNSでちらほら耳にするがな。そんなのは全日本プロレスを見ていないヤツの発言だ。申し訳ないが宮原健斗が何も言わないということは、オレの耳に届いても何も言う価値がないということだ。ファンが悲しむことを言うな」と、一部のネガティブな意見に対して反論した。

 さらに「オレらがベルトを巻いている。時代は動いてんだ。全日本プロレスの時代は半端ない速度で動いている。オレもついていくのに必死だ。だから今日、この証しが欲しかった」と熱弁。「ただ、2021年、もう一つベルトを巻くからな。明日、お前(青柳)がチャンピオンになって、オレが挑戦する」と再度アピールした。

 これを青柳は「OK。一番最初の防衛戦は大将(宮原)、あなただ」と受諾。「オレが5冠王者になって、よそでああだこうだ言っているヤツを黙らせてやる。オレに任せときなさいって。オレがプロレス界を変えてやりますよ。まあ、見てなさい」と意気込みを示した。

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