拳四朗と勅使河原“カエル跳び”合戦 公開スパーで披露

 「プロボクシング」(3日、後楽園ホール)

 WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(28)=BMB=とOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の勅使河原弘晶(30)=三迫=が2回の公開スパーリングを行った。

 今月に元WBA・WBC世界スーパーフェザー級王者の輪島功一氏が会長を務める輪島功一スポーツジムから三迫ジムに移籍した勅使河原は10月8日に同級15位の河村真吾(ミツキ)との4度目の防衛戦が控え、仕上がりの良さをうかがわせる体だったのに対し、昨年12月23日の7度目の防衛戦から試合を行っていない拳四朗はやや太め。だが、4階級の差がある2人は真剣勝負さながらの高度な“戦い”で観衆をうならせた。

 開始から積極的にパンチを繰り出す勅使河原に対し、拳四朗は巧みな距離感でさばき、カウンターの右ストレートなどを突き刺すなど世界の技を披露。さらに、勅使河原が師匠・輪島会長の得意技「カエル跳びパンチ」や「よそ見パンチ」を繰り出せば、拳四朗もパンチは打たなかったものの、上体を沈めてカエル跳びをするふりを見せて観衆を喜ばせた。

 終了後、拳四朗は「久しぶりのリングだったので、楽しめたというか、懐かしさを感じました。楽しかったし、試合を早くやりたくなりました」と充実の表情。今後の具体的な予定はまだ決まっていないものの、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏が持つ世界王座13度防衛の日本記録更新を目標に掲げており、「試合が決まれば、それに勝つだけ。勝っていけば結果はついてくる。もうちょっと時間はかかりますけど、13回超えを生で見て下さい」とアピールした。

 一方の勅使河原は世界王者と拳を交えたことに、「強かったですね。4階級下とは思えない。これが世界チャンピオンかと。ボクもカエルパンチとか出しましたけど、通用しなかったですね」と拳四朗を絶賛。4度目の防衛がかかる次戦へ向けて、「コロナでいろいろありましたけど、できる環境で、できることを誰よりも練習しました。10月8日は本当に強いボクの姿を見せられると思うので、KOで勝ちます」と誓った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス