ポワリエがUFCライト級暫定王座獲得 ホロウェイの同時2階級制覇阻止

 「UFC236」(13日、アトランタ)

 UFC236が13日(日本時間14日)、米国アトランタのステート・ファーム・アリーナで開催され、メインイベントのライト級暫定王座決定戦ではダスティン・ポワリエ(30)=米国=が3-0(48-46×3)の判定で、フェザー級王者のマックス・ホロウェイ(27)=米国=に競り勝ち、タイトルを獲得した。ホロウェイは2階級同時制覇を狙ったが、流血の末に階級の壁に阻まれた。

 正規王者のハビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)が防衛戦を長期間行えていないため設置された暫定王座決定戦。両者はフェザー級時代の12年2月のUFC143で対戦しており、ポワリエが初回一本勝ちしている。その後、ホロウェイは実力をつけてフェザー級のベルトを巻き、ポワリエは15年からライト級にクラスを変えてランキング上位に上り詰めた。

 初回から激しい打撃戦を展開。ポワリエが連打で詰めると、ラウンド後半はホロウェイが反撃に出る。拮抗した展開の中、4回にはポワリエの膝蹴りが決まり、ホロウェイが眉間から大流血を起こす。最終回も連打で詰めたポワリエが7年2カ月ぶりのリマッチで再び勝利した。

 ベルトを巻いたポワリエは「最高の気分。夢を見ているよう」と率直な思いを語った。「3回にいいパンチをもらって自分の試合でないような感じになったが、最後まで戦い抜けたのは相手がホロウェイだったから。必ず正規王者になる」と対戦相手をたたえ、次なる目標を口にした。

 セミファイナルのミドル級暫定王座決定戦では、同級5位のイズラエル・アデサニヤ(29)=ナイジェリア=が3-0(49-46×3)の判定で、同級4位のケルヴィン・ガステラム(27)=米国=に勝利。2月にアンデウソン・シウバ(ブラジル)に判定勝ちして勢いに乗るアデサニヤは17連勝で、ロバート・ウィテカー(オーストラリア)が長期欠場のため設定された暫定王座を獲得した。「大きな相手で難しい試合だった。(最終回は)スコアカードのことも考えたが、国のために、ナイジェリアのライオンとして全力を尽くした。人生を懸けた」と万感の表情でベルトを巻いた。

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