パッキャオとは何契約?RIZINは参戦視野の「プロモーションの協力」

 格闘技イベントRIZINの榊原信行実行委員長が9日、都内で会見を開き、RIZIN.15(21日、横浜アリーナ)の追加カードを発表した。8日に何らかの契約を結んだことをツイッターで明かし話題になっていたボクシング6階級制覇、現WBAウエルター級王者のマニー・パッキャオ(40)=フィリピン=は今回は参戦せず、その招待選手が那須川天心(20)=TARGET=と対戦する。それでは今回、パッキャオと結んだ契約はどのようなものなのだろうか。

 パッキャオは、史上2人目となる6階級制覇を達成したボクシング界の英雄の中の英雄。

 榊原実行委員長は「プロモーションの協力というか…。今回でいうとそういうことです。はやりのパートナーシップ契約でもないです」と説明した。前日のツイートは米国などでも反響があったといい、「僕らのツイートのしかたが悪かったかもしれないですけど、こんなに反響になるとは正直思わなかったです」と恐縮と、驚きとが入り交じったようなリアクションを見せた。その上で、「誤解がないようにいうと、本当にファイト契約ではないです」と強調した。

 ただ、将来的な参戦については「参戦しないのかというと、そんなことはないです」と野望をのぞかせた。「フロイド(・メイウェザー)と同じようにパッキャオにも出てもらいたいし。フロイドにもまたRIZINに出てもらいたいなということは考えていきたいし」と、昨年大みそかに那須川と戦い話題となったメイウェザーの再参戦も含めて、ビッグマッチ実現を諦めていないと認めた。

 「日本の格闘技界だけではできないようなスケール感のものを世界のトップファイターたちとつくりだしていけたらいいなということの、キックオフの契約と考えていただきたい」とも表現した榊原委員長。この日の会見ではパッキャオからのメッセージ動画が届き、「いつかRIZINのリングで戦いたい」とのコメントも残した。21日のRIZIN.15では来場し、リングに立ってあいさつをしたり、前日計量などで姿を見せる予定だという。

 また、この日は大雅(22)=TRY HARD GYM=とタリソン・ゴメス・フェレイラ(23)=ブラジル=のカードも発表された。キックボクシングルール、61・0キロ、3分3ラウンドで行われる。

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