聴覚障害者レスラー友龍がサスケから金星!自らの10周年飾る

 聴覚障害者も所属するプロレス団体「バリアフリープロレスHERO」(GPSプロモーション主催)が2月23日、東京・新木場1stRINGで「HERO20~友龍デビュー10周年記念興行」を開催。同団体のエースで、聴覚障害者レスラーの友龍が“東北の英雄”ザ・グレート・サスケから金星をゲットし、自身の10周年を勝利で飾った。

 08年に闘聾門JAPANでデビューした友龍は、10年2月に元新日本プロレス練習生のヤミキさん(故人)が設立したHEROの旗揚げに参加。耳にハンディを抱えながらも、健常者レスラーと10年余にわたって戦い続けてきた。

 そして、2・23新木場での記念試合では、コーチ役の田中稔と組み、サスケ、TAJIRI組と対戦。友龍は、TAJIRIのグラウンドでの関節技やキック、サスケの執ような足4の芓固めで攻め立てられるも、死力を振り絞って立ち上がった。

 15分過ぎ、友龍は強烈なチョップ連発でサスケ、TAJIRIに反撃。それでも、サスケは3度目の足4の芓固めを狙うも、稔がカット。ならばと、サスケが4度目の足4の字に入ろうとしたところ、友龍が首固めで丸め込んで電撃の3カウントを奪取。日本のジュニア・ヘビー界のレジェンドでもあるサスケから、大金星を挙げた。

 興奮冷めやらない友龍は「相手は一流レスラーですから、信じられない気持ちです。ファンのときから、よくみちのくプロレスの試合を見に行ってて、あこがれの選手でしたから、とてもうれしいです」とコメント。そして、4月13日、神奈川・川崎25Dスタジオ(ディアナ道場)大会で開幕するWBC(ワールド・バリアフリー・チャンピオンシップ)タッグ王座争奪トーナメントに、大ベテランの維新力とのタッグでエントリーすることが決まった友龍は「絶対優勝したいと思います」とエースの自覚を見せていた。

 一方、敗れたサスケは「昼の試合(ソウルモード・横浜大会)で左足首がかなりやばくなってしまいました。足が悪いんで、ごまかそうとして足4の字を狙ったんですけど、墓穴を掘ってしまった。友龍選手のチョップは強烈でした。10年の重みがぎっしり詰まってて、受け止めました。ハンディがあるのに尊敬します、逆に我々健常者もがんばらなきゃいけないと、勉強させられました」と友龍を称えていた。

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