山中、リーチが2センチ伸びた「左を調子よく打ち込めたので…」
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(3月2日、両国国技館)
予備検診が27日、都内で行われ、王者・山中慎介(帝拳)、同級6位のカルロス・カールソン(メキシコ)ともに異常なしだった。
体格的には山中の身長170・5センチ、リーチ177センチに対し、カールソンはそれぞれ169・0センチ、177・0センチとほぼ同じだった。脈拍が山中の76に対し、高地合宿を積んだというカールソンは42だった。
山中は「どんな相手でも数字を気にしたことはない。リーチがナンボでも何も気にならない。毎試合調整がうまくなっているし、油断ではないが今回さらに心に余裕がある」と自信を見せた。聴診器検査でシャツをはだけたカールソンのボディーにじっくりと目をやり「ウエストを見た。思った以上に細かった。自信を持って上も下も打ち込んでやろうかな」と笑った。
昨年9月のアンセルモ・モレノ(パナマ)戦のときより、リーチが2センチ伸びていた山中は「左を調子よく打ち込めたので2センチ伸びたのかな。試合に出るかな」と納得の様子。エレベーターに乗り込む際にドアに左手をぶつけてしまい「あ痛っ!これで(リーチが)175に戻っちゃった」とジョークを飛ばすなど、最後まで余裕だった。